療育コンセプト
ブロッサムジュニア 玉里教室の療育について
ブロッサムジュニア玉里教室では「ただ今ここにいるだけで、あなたはすばらしい」を基本に、お子さまの個性を丸ごと受け止め、それを伸ばしつつ、新しいスキルも身につけられるようなインクルーシブ療育を行います。
療育コンセプト(基本的考え方)として「認知能力と非認知能力を育む」、感覚の土台から整える感覚統合療育「発達ピラミッドを踏まえた療育」に力を入れて取り組んでおります。
認知能力と非認知能力を育む
「認知能力」とは、IQ(知能指数)に代表されるような、点数などで数値化できる知的能力のことです。
「非認知能力」とは、認知能力以外の能力を広く示す言葉で、テストなどで数値化することが難しい内面的なスキルを指します。
具体的には「目標に向かって頑張る力」「人とうまく関わる力」「感情のコントロール力」「くじけない心」「想像する力」「問題を見つけ、解決する力」「自尊心を高める」といった力のことで、子どもが人生を豊かにする上でとても大切な能力であると言えます。
「認知能力」と「非認知能力」は、どちらも大切で両方をバランスよく育んでいくことが大切です。
ブロッサムジュニア 玉里教室の目指す療育支援・学習支援はその両方を意識した支援を行っています。
非認知能力は生涯にわたって役立つ能力、幼児期から学童期に育ちやすい
私たちの心の部分にある能力「意欲」「自信」「忍耐」「自立」「自制」「協調」「共感」など
非認知能力は子どもの将来や人生を豊かにするといわれており、幼児期から学童期にかけて取り組むことがおすすめです。
集団活動の中で困難や失敗(挫折)などの経験を通して養われるものが多いと言われています。
非認知能力 | 具体的内容 |
---|---|
自己認識 | 気づき、自己肯定感、自分を信じる力 |
意欲 | 積極的に行おうとする意志(やる気)、集中力 |
忍耐力 | ねばり強く頑張る力(やり抜く力) |
自制心(セルフコントロール) | 自分を制御する力、我慢する力、精神力、理性 |
メタ認知 | 自分の認知活動を客観的にとらえる力、判断力、行動力 |
コミュニケーション能力(社会性) | 自己表現力、意思疎通、協調性、思いやり |
回復力と対処能力 | 楽観性(プラス思考)、柔軟に対応する力、失敗から学ぶ力 |
創造性(クリエイティビティ) | 個性的なアイディア、工夫する力 |
※上記記載の非認知能力は一例になります。具体的内容は当教室が目指すべき考え方を記載しております。
発達ピラミッドを踏まえた療育
感覚の土台から整える
感覚統合療育
< 子どもの発達に大切な感覚 >
『感覚』とは、身体の外から受け取ることができる刺激ことを言います。
『前庭覚』『固有受容覚』は身体を無意識にコントロールするためにはとっても大事な感覚になります。
< 基礎感覚 >身体図式(ボディースキーマ)の発達
〇前庭覚
耳の奥にある三半規管を通して、重力や身体の傾き、スピード、回転を感じる感覚です。
(揺れ・傾き・重力・スピード)
バランス・眼球運動覚醒・抗重力姿勢身体の機能の把握
〇固有受容覚
筋肉や関節を通して、身体の動きや位置を感じる感覚です。
「力を調整する役割」「運動を調整する役割」(力・位置・運動)
ボディイメージ・バランス・運動コントロール・力加減・情緒の安定・機能の把握
〇触覚
皮膚を通して感じる感覚のことです。自身の状態を検出するものだといえます。(痛み・温度・触れたことを感じる)
識別する・防衛する・ボディイメージの把握・情緒の安定
基礎感覚は発達ピラミッドの土台(第一段階)になり、とても重要な感覚になります。感覚統合の原則として①子どもが「楽しい!」「面白い!」と思える活動を、②子どもが自から率先して取り組み、③「できた!」と実感(成功体験)することが大事になります。
< 発達ピラミッド(感覚のピラミッド) >
〇発達は下から順番に積み上がります。(伸びていく)
〇発達の土台に凸凹がないとスムーズに成長できます。(感覚の土台から整える)
〇一段階目(基礎感覚の伸長)が整うと2段階目以降は整いやすくなります。
< 感覚統合 ー 身体を整えることによって出来ること >
◇第一段階 基礎感覚(前庭覚、固有覚、触覚)と視覚、聴覚の発達
◇第二段階 姿勢を保つ、バランスをとる、眼球運動のコントロール、身体の部位や位置の感覚、筋緊張、神経・筋肉の鎮静など
◇第三段階 身体の両側統合、ボディイメージの形成、情緒的安定、運動コントロールの基礎(慣れない運動を組み立てる)
◇第四段階 目と手と身体の協調(手指の機能分化)、話す力、言語の理解(言語機能)、視覚から動きへの導入など
◇第五段階 情緒・社会性の発達(学習や運動の達成・集中力・高度化)
ブロッサムジュニア 玉里教室の療育支援(感覚統合療育)は特に「前庭覚」「固有覚」「触覚」の3つをアプローチし、伸ばす(基礎感覚を伸ばす)(感覚の土台から整える)ことを意識した活動を行っております。