個別療育プログラム一覧
言語療法(ことばの練習)
〇言語療法(ことばの練習)の具体的内容
1.発音の練習
音の認識:子どもたちが正しい音を聞き分けて、上手に発音できるように練習します。
音の作り方:舌や唇、あごの動きを調整して、特定の音をきれいに発音する方法を学びます。
繰り返し練習:難しい音や言葉を何度も練習して、発音が上手になるようにします。
2.言葉を増やす
単語の学び:新しい単語を覚えるための活動です。絵カードやお話、ゲームなどを使って、たくさんの言葉を覚えます。
単語の整理:単語をテーマやグループごとに分ける練習をして、頭の中で言葉を整理します。
※これらの「ことばの練習」を通して、子どもたちは話す力が高まり、学校や日常生活でより上手に人と関われるようになることが期待されます。
認知発達の活動
〇認知発達の具体的内容
1.視覚認知
パズル:形や色のパズルを使って、視覚的な認知力や問題解決能力を向上させます。
マッチングゲーム:同じ絵や形を見つけるゲームを通じて、視覚的な識別能力を養います。
絵カード:絵カードを使って、物や動物の名前を覚えたり、物語を作ったりする活動。
2.記憶力
メモリーマッチゲーム:カードを裏返して同じ絵を見つけるゲームを通じて、記憶力を強化します。
順番記憶:物や事象の順番を覚える活動。例えば、ストーリーの順番を覚える、日常のルーチンを覚えるなど。
3.問題解決能力
ブロック遊び:積み木やブロックを使って、構造を考えながら組み立てる活動。空間認識能力や論理的思考を養います。
迷路:紙上や実際の迷路を解くことで、論理的な思考や問題解決能力を鍛えます。
4.言語発達
絵本の読み聞かせ:絵本を読んで、物語の理解力や語彙力を向上させます。
話し合い活動:テーマに基づいて話し合いを行い、意見を交換することで、言語能力やコミュニケーション能力を育てます。
ストーリーテリング:自分で物語を作り、それを他者に伝える活動。創造力と表現力を育みます。
5.数概念と論理
数遊び:数える、並べる、数を使ったゲームなどを通じて、数概念を理解します。
分類活動:物を色や形、大きさなどで分類する活動。論理的な思考力と概念理解を深めます。
※認知発達活動は、子どもたちが日常生活や学習の中で必要なスキルを身につけ、自信を持って成長するための重要な基盤となります。
学習支援
〇学習支援の具体的内容
1.読み書きのサポート
読みの指導:音読などの指導を行います。
書字の練習:文字の書き方、文章の構成、書字の持久力を高めるための練習を行います。これには、書く姿勢や鉛筆の持ち方の指導も含まれます。
理解力の向上:読んだ内容を理解するための指導。質問に答える、物語の構造を理解するなどの活動を行います。
2.算数のサポート
基本的な数概念の指導:数の認識、数える、順番に並べる、基本的な四則演算の指導を行います。
問題解決のスキル:文章題を解く力を養うための指導。問題を読み解き、適切な計算方法を選ぶ練習を行います。
具体的な教材の使用:ブロックや数え棒などの具体物を使って、抽象的な概念を理解しやすくします。
3.注意力と集中力の向上
集中力を高める活動:短時間の集中活動から徐々に時間を延ばす練習。例えば、集中して本を読む、パズルを解くなど。
注意力のトレーニング:指示を聞く練習、複数の指示を順番にこなす練習、注意を引くための視覚的・聴覚的手がかりの使用。
4.記憶力の強化
記憶力を高めるゲーム:メモリーマッチ、リストの暗記、ストーリーテリングなどの活動を通じて、記憶力を向上させます。
反復学習:繰り返しの練習を通じて、学んだ内容を長期記憶に定着させます。
<放課後等デイサービス>※上記1.2.3.4の内容を含む
宿題のサポート:学校の宿題を一緒に進めることで、理解度を深めます。
個別学習プログラム:個々のペースに合わせた教材や方法を用います。
読書や計算練習:読解力や計算能力を高めるための練習を行います。
※学習支援を通じて、子どもたちの学習に対する興味や意欲が向上します。
感覚統合療法
〇感覚統合療法の具体的内容
1.感覚刺激活動
触覚刺激:粘土遊び、触感ボード、手で絵を描くなど、さまざまな触感を体験する活動を行います。
前庭感覚刺激:トランポリンでの遊び、バランスボードなど、バランス感覚や動きの感覚を刺激する活動を行います。
固有受容感覚刺激:重たい物を持つ、押す、引くなど、筋肉や関節に働きかける活動を行います。
2.運動活動
粗大運動:走る、跳ぶ、登る、這うなどの全身を使った活動を行います。これにより、筋力や協調運動能力を向上させます。
微細運動:ビーズを通す、ブロックを組み立てる、パズルを解くなど、手先の器用さを養う活動を行います。
※感覚統合療法は、子どもたちが持っている潜在能力を引き出し、より快適で自立した生活を送るための重要なサポートとなります。
ソーシャルスキルトレーニング
〇ソーシャルスキルトレーニングの具体的内容
1.基本的な対人スキル
挨拶の練習:適切なタイミングで挨拶をする練習を行います。目を合わせて挨拶することや、相手の名前を呼ぶことも含まれます。
自己紹介:自分の名前や好きなことを話す練習を行い、自己紹介のスキルを身につけます。
2.コミュニケーションスキル
会話のルール:話をする順番を守る、相手の話を聞く、適切なタイミングで質問するなど、会話の基本的なルールを学びます。
非言語コミュニケーション:表情や身振り手振りを使って感情や意図を伝える方法を練習します。
3.感情認識と表現
感情のラベリング:さまざまな感情(喜び、悲しみ、怒り、驚きなど)を認識し、その感情を言葉で表現する練習を行います。
感情のコントロール:感情が高ぶったときに落ち着く方法(深呼吸、カウントダウンなど)を学びます。
4.問題解決スキル
問題解決の手順:問題が発生したときに、どのように対応するかを段階的に学びます。具体的には、問題の認識、解決策の検討、最適な解決策の選択、実行、評価のプロセスを学びます。
ロールプレイ:実際の状況を想定して、問題解決のスキルを練習します。例えば、友達とのトラブルや意見の違いを解決する方法を練習します。
5.自己主張の練習
自己主張の技法:自分の意見や希望を適切に表現する練習を行います。丁寧な言葉遣いや適切なトーンで話すことを学びます。
拒否のスキル:嫌なことや不快なことに対して、断る方法を練習します。断る際に相手の気持ちを尊重する方法も学びます。
※ソーシャルスキルトレーニングを通じて、子どもたちは日常生活で必要な社会的スキルを習得し、より豊かで充実した人間関係を築くための基盤を築きます。
創作活動
〇創作活動の具体的内容
1.絵画とお絵かき
自由画:子どもたちが自由に絵を描くことで、創造力や表現力を養います。
テーマ画:特定のテーマ(例えば「動物」など)に基づいて絵を描き、理解力やテーマに対する考えを深めます。
指絵の具:指や手を使って絵を描くことで、触覚刺激を受けながら楽しむことができます。
2.工作
紙工作:紙を折る、切る、貼るなどして立体物を作る活動。例えば、紙飛行機やお花、動物の模型など。
クラフト活動:ビーズや毛糸、布などを使ってアクセサリーや小物を作る活動。手先の器用さを養います。
3.粘土遊び
造形遊び:粘土やプレイドウを使って、形を作ったり、模様をつけたりする活動。触覚刺激とともに、微細運動能力を向上させます。
4.ごっこ遊び
人形劇:人形を使って、簡単なストーリーを演じる活動。物語の理解や表現力を養います。
ロールプレイ:さまざまな役割(例えば、店員、動物など)を演じることで、社会的スキルやコミュニケーション能力を育てます。
※創作活動を通じて、子どもたちは楽しく学びながら成長し、日常生活での様々なスキルを身につけることができます。